格安スマホ・格安SIMをしらべていると、「090・080」の電話番号と「050」IP電話の電話番号の2つがよく出てくると思います。
この2つはいわゆる電話番号として使用されているのですが、意味合いとその電話番号でできることが違います。
今回は両者の違いを理解することで、自分がどちの電話番号が必要なのかを理解できるように説明したいと思います。
「090・080」の電話番号と「050」のIP電話番号の違いは
「090・080」の電話番号に関しては、携帯電話会社と契約した際に割り当てられる電話番号で、携帯電話に関してはそれぞれ通信会社より貸与されるSIMカードにその情報が記載されています。そのため、そのSIMカードが刺さった端末での電話の受発信が可能になります。
一方で「050」IP電話の電話番号に関しては、「050Plus」などといったIP電話の電話のサービスをしている事業者から割り当てられる電話番号です。電話番号自体はユーザー情報ごとに割り当てられそのIP電話のサービスが提供しているアプリなどを使うことでIP電話の電話の受発信が可能になります。
「090・080」の電話番号
特に、説明は不要だとは思いますが、携帯電話に割り当てられる電話番号です。
現在携帯電話に割り当てられているのは最初の3桁が「080」と「090」の番号になっています。
「070」から始まる番号はPHSの電話番号でしたが、携帯電話の需要増と、PHSの需要減の影響で「070」の番号が近々携帯電話に開放されるようです。
「050」IP電話の電話番号
IP電話のサービスを利用するときに割り当てられる電話番号です。IP電話は一般の電話回線を使用せずに、インターネット回線を使用して通話が行なわれます。
IP電話のサービスを契約をすると、サービスの運営会社より050が頭についた番号が付与されます。サービスの運営会社が提供するアプリを使用すれば、通常の電話と同じように050の番号での発信と着信が可能です。
固定電話や、携帯電話宛に通常の通話よりもかなり安い金額で電話を掛けることが可能です。
IP電話に関する詳細は「IP電話とは」を確認しましょう。
「050」IP電話の電話番号でできないこと
050のIP電話の電話番号の場合は下記のことができません。
・緊急通報(110・119)・三ケタ番号(117の時報等)にはかけられません。
・SMSのメールの送信と受信はできません。
緊急時の通報に関しては電話回線を使わないと通話ができませんので、最寄りの警察署や、病院の番号を控えるなどの工夫が必要になります。緊急時の連絡ができなくて不安という方は音声通話付きのSIM(格安スマホ)での契約をするべきです。
また、通常電話番号のみでSMSのメールの送受信ができるのですが、050の番号のIP電話の番号ではこちらができません。一部のサービスの登録の際にSMSでの確認コードの入力などを求められる場合がありますのでそのままではそういったサービスは使用することができません。
その場合は、音声通話付きのSIM(格安スマホ)での契約をするか、データ通信のみ(格安SIM)のプランにSMSのオプションを付ける(一部SMSオプション込みのプランもあるので要確認)ことによってSMSの送受信が可能になります。
「格安スマホと格安SIMの違い」は下記を確認しましょう。