現在、「格安スマホ」のサービスをしているMVNOの事業者は数十社あり、このなから自分にあったものをどう選ぶかについて書いていきます。
実は「格安スマホ」の事業者間の基本的な料金はあまり変わりません。
なぜならMNOの事業者がMVNOへのネットワークのレンタルをしているのは説明したと思いますが、このレンタル料に関してはどの事業者も同じ料金だからです。
興味がある方は下記の資料を見ていただくのが良いと思います。
株式会社NTTdocomo/MVNO事業者様向け卸携帯電話サービスの概要のご説明資料。
ちょっと抜粋すると
・基本使用料 1契約者回線毎 99円
・10Mb/sごとに1,234,911円でその後は1Mb/sごとに123,491円かかる
と言った形です。契約者数での若干のディスカウントもあるようですが、条件は事業者とわずに共通となっています。
Docomoの回線のレンタル条件のみ公示されているようですが、KDDIに関してもほぼ変わりない料金になっていると思います。
このような仕入れの理由があるために、業者間での大きな価格差はありません。仕入れ値が同じためにこの部分で差別化というのが難しくなっているからです。
また、使用しているネットワークに関しても同じMNOのネットワークを借りているので電波の入り方等は差がありません。
格安スマホの業者選びのポイント
上記のような背景があるため、各格安スマホ事業者はプランのバリエーションで差別化したり、付随のサービスを充実させることで他の格安スマホ事業者とのサービスの差別化を図っています。
そのため格安スマホを比較する際には下記の点を見るようにしましょう。
データ通信の料金プラン
1つ目はデータ通信のプランです。上の表はOCN モバイル ONEの例です。
高速通信(LTE)が利用できるか、それともできないか。高速通信のデータ容量はどれ位使えるのか。
この辺りを現在のスマホの利用状況を見て判断する必要があります。
現在スマホを使用しているようであれば直近の3ヶ月のデータの利用量をマイページなどから確認の上判断するのがいいと思います。
格安スマホの事業者ごとに用意されているプランが違いますのでしっかりと自分の利用状況と照らしあわせて考えましょう。
音声通話のプランに関してはどのMVNO事業者も差がありませんのでデータ使用量のプランで選べばOKかと思います。
関連
・月間の高速通信のデータ使用可能容量とは
・格安スマホの通信速度と
付属されるサービス
契約する格安スマホによっては、プランの契約をすると通常は有料のサービスが使えたり割引を受けられたりします。また、プロバイダが運営している格安スマホではプロバイダの契約者には割引があったりします。
例えば、格安スマホ業界シェアNo.1のOCN モバイル ONEであれば、プロバイダがOCNを利用している場合は、利用料金から200円割引が受けられます。
また、通常月額300円かかる「050Plus」というIP電話のサービスが音声通話+データ通信のプランであれば無料で使用できます。(データ通信のみのプランだと半額です。)
私が契約している「BIC SIM」では公共無線LANサービスの「wi2」が無料で使用できます。通常は月額380円となっています。
主要な駅や、多くの飲食店で使用できる公共無線LANのサービスとなっていてデータ容量に制限がある高速通信を使わずにWEBページの閲覧や動画の閲覧が可能です。そのため、私は1つ容量が小さいプランにしていますが特に不便はありません。
このように付属のサービスを上手く使用することで更なる低料金でスマホが使用できます。
関連
・OCN モバイル について
・IP電話とは
回線の安定性
ほとんどのMVNO事業者がDocomoのネットワークを借りているので電波の状況等は全く同じ条件です。
ただし、どのくらいの回線速度がユーザーに割り振られるかに関しては事業者によって変わってきます。
基本的に契約者数が多い事業者は、この割当等の設備投資に割ける投資の金額が多いため安定性が高いとされてています。安定性が高いほど回線速度が安定して早くなる用です。
下記にMVNOのシェアのグラフを借りています。
引用元:㈱MM総研
回線の品質が気になる方に関しては業界シェアの高いOCN モバイル ONE(NTTコミュニケーション社)や、IIJmio(インターネットイニシアティブ社)などを使用するのが無難です。また、IIJmioに関しては他の会社に一部設備を貸し出しているのでそれを借りているDMM mobileなどを選ぶのがいいかと思います。
まとめ
格安スマホの事業者ごとの料金に関してはほとんど差がないといっていいと思います。
なので、選択の際のポイントとしては
・自分のデータ使用量にあったプランが有るかどうか
・付随のサービスが自分にあっているかどうか(割引がいいのか、付随サービス付きがいいのか)
となります。
通信の品質が心配な方は
・業界シェアの高さ
をプラスして考えてみるのがいいと思います。