楽天モバイルの格安スマホ
大手通信販売会社として有名な「楽天」がMVNO事業者として運営する格安スマホが「楽天モバイル」です。格安スマホへの参入は後発組ながらも既に高いシェアを獲得しつつあり業界シェアでも上位に食い込んできました。
また、テレビCM の展開や、店頭での楽天モバイルの受付店舗も積極的に増やしているために今後さらなるユーザーの増加が予想されます。
自社のサービスである楽天スーパーポイントとの連携も強化しており、月額の通信料金に応じて利用額の1%の楽天スーパーポイントの付与が行われます。また、楽天モバイル契約ユーザーは契約をしている限り楽天市場での買い物で獲得できるポイントが+1%になるなど楽天をよく利用するユーザーにはおすすめできる格安スマホ事業者です。
また、端末のセット販売にも力を入れており楽天モバイル独占提供の端末を提供している。楽天モバイルで利用できる端末の提供を行うことによって格安スマホの知識が少ないユーザーでも使いやすいように工夫がされている。
楽天モバイルの基本データ
運営会社 | 楽天 |
---|---|
ネットワーク | NTTdocomo |
データ通信利用料金 | 525円~ |
音声通話利用料金 | 700円~ |
SIMサイズ | 標準・マイクロ・ナノ |
MNP | 可能 |
特徴・特典 | ・楽天でんわ同時申し込み可 ・楽天ポイントがもらえるチャンスも |
データ容量繰越 | 可能 |
容量追加オプション | ・300円/0.1GB |
オプション | ・留守番電話サービス 300円 ・キャッチホン 200円 ・スマホサポート 500円 ・端末補償・スマホサポートパック 850円 |
初期手数料 | 3000円 |
SIMカード発行手数料 | 4000円 |
楽天モバイルの通信ネットワークについて
楽天モバイルではNTTdocomoのネットワークを借りて格安スマホのサービスを運営しています。
そのため、通信エリアに関してはNTTdocomoと全く同じエリアが利用できます。また、通信速度に関しても同様で下りで最大225Mbpsの高速通信に対応しています。
楽天モバイルの提供SIMサイズについて
楽天モバイルで提供されているSIMのサイズは3種類で標準SIM・マイクロSIM・ナノSIMがある。SIMのサイズの変更には手数料がかかるため利用する端末に合わせてSIMのサイズを選ぶようにしよう。
楽天モバイルへのMNPについて
楽天モバイルへのMNPは可能ではあるが、MNPをする際にSIMの切り替えの間に不通期間がある点は注意する必要がある。不通期間なく、即日でのMNPを希望する際は店頭まで足を運ぶことで可能である。
楽天モバイルのサービス
楽天モバイルでは通話料が通常20円/30秒のところ10円/30秒と半額になるプレフィックスサービスの「楽天でんわ」を同時に提供しするなど通話料を抑えるためのサービスを同時に展開している。
そのため、楽天モバイルにメインのスマホを乗り換えたとしても比較的低コストで通話をすることも可能だ。
プレフィックスサービスがどんなものか知りたい場合は下記で勉強しよう。
さらに2016年1月28日から新しいオプションとして「5分間かけ放題オプション」が登場しました。「楽天でんわ」を利用した5分以内の国内通話がかけ放題になるプランで月額850円です。
他の格安スマホ事業者のかけ放題プランと違い、電話回線を利用した「プレフィックスサービス」での通話でかけ放題という破格のプランだと思います。
楽天モバイルのデータ繰越
楽天モバイルでは当月に使い切ることができなかった高速通信容量を翌月に繰り越すことができる。ただし容量の繰越ができるのは翌月の末までとなりそれまでに使い切れなかった高速通信容量はなくなるので注意が必要だ。
楽天モバイルのデータ通信プラン
プラン名 | 月額基本料 | 通信容量 | 最大速度 | 制限速度 | SMS | 通信制限 | 音声通話 | SIM数 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベーシック | 525円 | なし | 200kbps | なし | 120円/月 | なし | なし | 1枚 | なし |
3.1GBパック | 900円 | 3.1GB/月 | 225Mbps | 200kbps | 120円/月 | 540MB/72時間 | なし | 1枚 | なし |
5GBパック | 1450円 | 5GB/月 | 225Mbps | 200kbps | 120円/月 | 1GB/72時間 | なし | 1枚 | なし |
10GBパック | 2260円 | 10GB/月 | 225Mbps | 200kbps | 120円/月 | 1.7GB/72時間 | なし | 1枚 | なし |
一番安いプランでは高速通信の対応はないが525円で利用することが可能だ。別途SMSの機能を利用する場合は月額120円がかかる。
データ通信SIMのみの契約の際は解約の際の違約金はかからない。
→楽天モバイルの公式サイトで詳しく確認
楽天モバイルの音声+データ通信プラン
プラン名 | 月額基本料 | 通信容量 | 最大速度 | 制限速度 | SMS | 通信制限 | 音声通話 | SIM数 | 違約金 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ベーシック | 1250円 | なし | 200kbps | なし | 付属 | なし | 20円/30秒 | 1枚 | あり※ |
3.1GBパック | 1600円 | 3.1GB/月 | 225Mbps | 200kbps | 付属 | 540MB/72時間 | 20円/30秒 | 1枚 | あり※ |
5GBパック | 2150円 | 5GB/月 | 225Mbps | 200kbps | 付属 | 1GB/72時間 | 20円/30秒 | 1枚 | あり※ |
10GBパック | 2960円 | 10GB/月 | 225Mbps | 200kbps | 付属 | 1.7GB/72時間 | 20円/30秒 | 1枚 | あり※ |
※楽天モバイルの通話SIMの契約をして契約月の12ヶ月後の月末日までに解約をする場合は9,800円の違約金がかかる。それ以降に関してはいつ解約しても違約金がかかることはない。
楽天モバイルの通信制限
データ通信プラン・音声通話+データ通信プランともに通信制限の条件には注意をしておきたい。
3.1GBのプランだと直近3日間の通信量が540MBを上回ると200kbpsへの通信制限が行なわれる。同様に5GBプランでは1GB・10GBプランでは1.7GBの通信制限条件が設定されているために注意が必要だ。
楽天モバイルのオプション
留守番電話
月額300円で電話に出ることができない際に留守番電話の機能を利用することができる。対象は通話SIMのみ。
キャッチホン
月額200円でキャッチホンの機能が利用できる。対象は通話SIMのみ。
転送電話
かかってきた電話を指定の電話へと転送することができるサービス。月額の料金はかからないが転送元の番号から転送先の番号への通話料が別途かかるため注意が必要だ。
容量追加パック
高速通信容量が不足した場合は100MB辺300円で容量の追加が可能だ。
ただ、値段はかなり割高なので高速通信容量がゼロになったとしても200kbpsでの通信自体は可能であるので、料金の節約をしたい場合は容量の追加を避けた使い方をするのが無難だ。
スマホサポート
月額500円でスマホに関するサポートが通話料無料で365日受けられるサービスだ。このサービスを契約するぐらいであれば格安スマホではなくキャリアのスマホを使い続けたほうが良いと思われる。
5分間かけ放題オプション
楽天でんわを利用した5分以内の国内通話が何度でもかけ放題になるプランです。
月額料金は850円なので、楽天でんわを利用した通話が月間43分以上ある人はお得なプランになっています。
楽天メール
無料のメールアドレス(@rakuten.jp)が無料で利用できるオプションです。月額利用料は無料で、最大15GBの容量が使えます。
専用のメールアプリを利用することで簡単に利用が可能です。
端末補償・スマホサポートパック
月額850円で上記のスマホサポートパックに加えて、端末の補償が受けられるサービスだ。
端末の補償に関しては2年間利用でき、水没や破損等による故障の際に5,000円で端末の交換が可能だ。盗難や紛失は補償の対象外ということに加えて、格安スマホは端末が比較的安価なモノを利用する場合が多いため必要性は低いと思われる。
アドレス帳・写真移行サービス
新端末へのアドレス帳や写真の移行などを行ってくれるオプションです。端末とのセット購入時に申込可能です。
移行元の端末を楽天モバイルにあずけて設定をしてもらうプランは5,000円+代替機の通話料です。同時に移行元の端末の買取をしてもらうことも可能です。
また、出張設定プランもあり、こちらは11,000円となっており実際にスタッフが家に来て作業を行ってくれる。
楽天モバイルの手数料
初期手数料
契約の際に事務手数料として3,000円がかかる
SIMカード交換・再発行手数料
SIMカードのサイズ変更や、交換・カードの再発行に関してはSIMカード1枚につき4,000円の手数料がかかります。
MNP転出手数料
楽天モバイルからMNPで他の事業者に移る場合は1電話番号に月3000円の手数料がかかります。
楽天モバイルの支払い方法について
楽天モバイルの支払いに関しては「本人名義のクレジットカード」か「楽天銀行デビットカード」「スルガ銀行デビットカード」のいずれかとなります。コンビニ払いや口座振替に関しては利用できません。
また、利用料金に関しては日割りの計算が行なわれませんので注意が必要です。
楽天モバイルの注意点
SIMカードは解約時に返却が必要
格安スマホでよくあるパターンですが、楽天モバイルの解約後にはSIMカードを返却する必要があります。返送にかかる費用は自分で負担しなくてはなりませんし、解約後SIMカードは捨てずにしっかり返送しましょう。
返送しない場合はSIMカードの料金を請求される可能性があります。
楽天モバイルで使える端末
楽天モバイルで利用できる端末は原則SIMロックがかかっていない「SIMフリーの端末」か「NTTドコモのキャリア端末」になります。
楽天モバイルの公式サイトには動作確認済みの端末のリストがありますのでそちらを確認しましょう。
格安スマホで使える端末について勉強はしたい方はこちら
楽天モバイルの口コミと評判
みなさん楽天モバイルの口コミや評判について気になりますよね。
ここでは楽天モバイルに関するTwitterの口コミや評判を抜粋してみます。
この仕事してから通信業界のことよーくわかったからMVNO業者はしっかり選ぼう、今のとこ楽天モバイル安定な気がするけど
— くらら (@mudKurara) 2016年2月21日
なんかソフトバンクから楽天モバイルに移ってもいいような気もしてきた。5分間通話無料、その後は30秒10円の通話料と5Gのパケットが付いて月額3,000円だもんな。3.1Gだと2,450円だし。
— ななや (@nanaya) 2016年2月20日
楽天モバイルでも
端末込み
月3000円位で運用できるから中学生、高校生これでいいんじゃないかな
我も1万円のgalaxy s4と通話+1GBプランで十分なり
— 海かもめ.com (@umikamome999) 2016年2月20日
色々とネット上の口コミや評判を見てみると、「5分間かけ放題」オプションが月額850円で利用できる点を評価している人が多い気がします。
また、通信速度に関しては全体的に遅くなるお昼ごろ・夕方を除けば十分な速度が出るようです。
不満な点としては、プランごとの通信制限がある点が上げられていました。
楽天モバイルはこんな人にオススメ
楽天のサービスを使いこなしている人におすすめ
楽天モバイルでは契約の際に楽天スーパーポイントのキャッシュバックを行っていたり、楽天モバイルを契約すると楽天市場での日々の買い物についく楽天スーパーポイントが1%増えたり、月々の通信料金に応じで楽天スーパーポイントがついたりと楽天のサービスをよく使うって方にはうってつけの格安スマホだと思います。
面倒な設定などをせずに格安スマホを使いたい人におすすめ
端末のセット販売に力を入れている楽天モバイルであれば、このスマホは使えるのだろうか?初期設定が難しいのでは?という悩みも少なくて済みます。
また、実際に直営店舗や提携している家電量販店などで説明を聞きながら契約することも可能ですので格安スマホにするハードルがかなり低い格安スマホ事業者ではないでしょうか。
通話を良くする人におすすめ
電話回線を利用した「プレフィックスサービス」である「楽天でんわ」を利用した5分以内の国内通話がかけ放題オプションが850円で提供されています。3.1GBの通話プランと合わせても月額利用料は2,450円となり、かなり格安での運用が可能になっています。